♪簡単なジャズ用語が解れば興味100倍♪

ア・カペラ(a cappella)
「赤ペラ」ではありません。無伴奏の合唱の形式。
アコースティック(acoustic)
本来の意味は「聴覚の」という形容詞。一般的にはエレトリックの反対語として使われる。つまり生の楽器やサウンドを指す。
アド・リブ(ad-lib)
もともとは「任意に」という意味だが、ジャズにおいてはインプロヴィゼーション(improvisation)と同義語になっており、つまりはジャズ演奏に欠かせない即興演奏のこと。
アフター・ビート(after beat)
オフ・ビート(off beat)ともいう。
通常と逆に弱拍(2拍目、4拍目)にアクセントをつけるジャズの基本的な拍子の取り方(ウラ打ち)。手拍子をするとき、頭打ち(1拍目、3拍目)にならないように気をつけて。アフター・ビートでノリましょう!
アルペジオ(arpeggio)
ハープのようにポロローンとか、ギターをジャラーンとか鳴らす奏法と、和音を一度にまとめて弾かず分散させて弾く奏法とがある。
アレンジメント(arrangement)
おもに編曲のこと。日本では略してアレンジといわれることが多い。
ヘッド・アレンジ(head arrangement)
完全にオタマジャクシで埋めつくした編曲ではなく、大雑把な決め事のことをいう。(ラフ・スケッチrough sketch)
板つき
幕が開く前等に、最初からステージに立っている状態。カマボコではありません。
インストゥルメント(instrument)
楽器のこと。
インストゥルメンタル(instrumental)
唄の入らない器楽曲。
インディーズ(indies)
商業主義に走りがちな既成のレコード会社に頼らず、独自の発想でレコードを制作、販売すること。つまりは自費出版的なものが多い。
ヴァース(verse)
曲の本テーマの前節。導入的メロディ。有名なところでは「スターダスト」、「素敵な貴方」等。
ヴィブラート(vibrato)
音や声を震わせること。細かいものは「チリメン・ヴィブラート」という。代表者(?)は、クラ&ソプラノ・サックスのシドニー・ベシエ、唄では菅原都々子。上がり症の人は自然に出来ますし、ステージを降りれば、こちらも自然に治まるので心配ありません。
オブリガート(obbligato)
主になるメロディを引き立てるように演奏されるメロディ・ラインのこと。
コンボ(combo)
小編成のバンドを指す。因みに一人で奏するソロ(Solo)に始まって、二重奏(唱)のデュエット(Duet)から順に次のようになる。ソロ(Soro)、デュエット(デュオ)(Duet(Duo))、トリオ(Trio)、カルテット(Quartet)、クインテット(Quintet)、セクステット(Sextet)、セプテット(Septet)、オクテット(Octet)、ノーネット(Nonet)、テンテット(Tentet)。これ以上はもはやオーケストラ(orchestra)
サビ(bridge)
通常A-A-B-A形式の曲のBの部分をいう。(英語ではブリッジ=つまり橋渡し)例として、My Blue Heaven(私の青空)の「狭いながらも楽しい我が家~」と唄われる8小節の部分。サビの語源は、寿司のネタとシャリの間のワサビから来ているというのが最も有力な説。
ジャム(jam session)
ジャム・セッション。
特別な編曲をほどこさず各プレイヤーが一つのモチーフを軸にソロを競い合ったり、アンサンブルを作り上げたりするもの。
ディキシー(Dixieland)
ディキシーランドの略。
ジャズのスタイルを大別すると、ディキシーランド・ジャズ、スウィング・ジャズ、モダン・ジャズの3つに分けられる。ディキシーランドの語源については諸説紛々であるが、有力なところでは、当時ジャズの発祥地ニューオリンズ等アメリカ南部を統治していたフランス政府が発行した10ドル(フランスのドルというのも何か変だが)紙幣にフランス語の10(dix)が印刷されていたため、このdixが通用する地域、つまりルイジアナ州を中心とした南部一帯をDixielandと呼んだ。そこで生まれた初期のジャズ(New Orleans Jazz)のスタイルをいう。
バンス(advanced money)
前借金、または前渡金のことをいう。年中前借するプレイヤーを「バンスマ」という。(この言葉はもはやごく一部の人にしか通用しない)
フェイク(fake)
アドリブに近いものがあるが、それよりはもとのメロディを少し崩しながら演奏することをいう。
ラグタイム(ragtime)
19世紀末ミズーリ地方の黒人ピアニストにより考案されたもの。クラシック同様の作曲手法を用いるが、2/4拍子のリズムを中心にシンコペートされたメロディ・ラインに特長がある。ジャズ誕生に最も重要な影響を与えた音楽の一つ。初期のジャズ・バンドをラグタイム・バンドと呼んだくらい。ジャズ曲の中にもこのラグという言葉のついたものが多い。「タイガー・ラグ」、「12番街のラグ」、「パナマ・ラグ」etc. このラグをラヴ(Love)と勘違いされる方がまれにいるので要注意!作曲者としては、スコット・ジョプリンが最も有名。何処かの遊園地の「西洋おばけ館」に行くと聴くことが出来ますよ!
〔おまけ〕楽隊の符丁
逆さ言葉
シーデキ=ディキシー、ダンモ=モダン、スウィング(これはそのまま)、ビータ=旅、シーメ=御飯、メンラー=ラーメン、ミーノ=呑む、アーバ=バー、ラーギャ=ギャランティ、ヤノピ=ピアノ、スーベ=ベース、ターギ=ギター、イタコ=ドラム等々。いいやすいものとそうでないものがある。「あそこのテルホのヤーヘ、マイセで大セコ大会(何かと大だの大会だのを使用する頻度も高い)なのにカイタでまいったよー!」皆様、訳して下さい。
数の呼び方
音名というものがあります。つまりドレミファをアルファベットやハニホヘトイロハで表すもの。
独語音名:C()(ツェー)D()(デー)E()(エー)F(ファ)(エフ)G()(ゲー)A()(アー)H()(ハー)
英語音名:C(シー)D(ディー)E(イー)F(エフ)G(ジー)A(エー)B(ビー)
この二つの音名を混ぜて使用する。
 C(ツェー)(1)、D(デー)(2)、E(イー)(3)、F(エフ)(4)、G(ゲー)(5)、A(アー)(6)、H(ハー)(7)、octave(オクターブ)(8)、9(ナイン)TH(9)(ナインスのスは省略)
100円=C百(ツーヒャク)、3千円=E千(イーセン)
「あそこのバーソ(蕎麦)、デーオク(280円)でスーヤ(安い)な割にはマイウ(旨い)だよ」とか!

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