■尾形光琳(1658-1716)
江戸時代中期、京都の画家。はじめ狩野派を学び、のち光悦、宗達に影響を受ける。抜群の装飾性と構図感覚は、華麗な衣装文様に取り囲まれた京都有数の呉服商(雁金屋)に生まれたことに由来する。また、蒔絵や染織など工芸の分野にも卓抜な意匠(光琳風・光琳模様)を提供した。代表作に「燕子花図屏風」(根津美術館)、「紅白梅図屏風」(MOA美術館)などがある。