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![]() ![]() 〒104-0061 東京都中央区銀座8-8-3 TEL:03(3572)3901
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東京・銀座は、ギャラリー街として知られる。街のメインストリートにあたる中央通りに面した東京銀座資生堂ビル地下1階には、資生堂が運営する「資生堂ギャラリー」がある。展示は、主に現代美術。入場料は無料。 バブル期の90年代初頭、数々の「企業メセナ」が登場したが、それらの多くは一時的な「流行」に終わった。創業135年の歴史を誇る同社は、1919年(大正8年)にギャラリーを開館、メセナの先駆として活動を開始し、今もなお積極的に新進作家の紹介に努めている。 |



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「銀ブラがてら、気軽にお越し下さい。カフェやレストランもあわせてお愉しみいただければ幸いです」と企業文化部・山内美根子さん。 ![]() レストラン、ショップなどが入るビルにあるギャラリーだから、食事や買い物の際にふらりと足を運びたい。意図しないアートとの出会いは、美術館や商業画廊とは違う同ギャラリーならではのもの。思いがけず迷い込んだアートな空間に、しばし呆然。天井高5メートルもの空間を飾るスケール感溢れる展示は、爽快だ。 |

「ギャラリーで培われた美的な雰囲気とセンスは、社員の精神や商品イメージと深く繋がっています。弊社にとって芸術支援は、大切な歴史であり、財産なのです」 ![]() 儲かるわけでもない、やらなくても非難されることのないメセナ活動に拘り続ける理由を、学芸員・森本美穂さんは説明する。 |
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北原愛《敷居の上で》 2006 ![]() |
今秋は、パリを拠点に活動する日本人女性アーティスト・北原愛を紹介する。家の扉、塀、壁、道路、県境、国境……私たちの周りにある「境界線」を意識させ、その意味を問いかける作品を展示。今回が日本初の個展となる。 「現代アートに“?”マークを出しているお客様には、スタッフがお声掛けして簡単な解説をして差し上げることも。ささやかな後押しをきっかけに、現代アートを身近に感じて頂ければ幸いです」(同氏) ![]() |





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![]() ![]() 〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA 2F TEL:03(5250)6530
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「商品だけでなく、世の中に生活文化や人々のより良い暮らしを提供していくことが自分たちの使命である」――。 ![]() 株式会社INAXは、モノづくりだけでなく、精神的に豊かな文化機関であることを目指す。中央通り面したINAX:GINZAビル2階では「INAXギャラリー」を運営し(1981年開館)、暮らしを愉しむ感性を発信する。「ギャラリー1」は“建築、デザインとその周辺”、「ギャラリー2」は“現代美術”、「ガレリア セラミカ」は“やきもの”をテーマとし、小規模ながらも同時に3つのジャンルを愉しむことができる個性的な空間となっている。入場料は無料。 |



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「こちらを、銀座ギャラリー巡りの拠点して利用されている方も多いようです」と、文化推進部・筧天留(かけひ・てる)さん。 ![]() 来館者はいかにもアートな雰囲気の美大生や建築関係者、ふらりと訪れた会社員、主婦とさまざま。椅子に腰掛け、図録のバックナンバーをめくる人もいれば、熱心に現代アートに見入る人もいる。行き慣れないと入りにくいのが「ギャラリー」だが、ここは誰もが気軽に出入りできる、開かれた空間のようだ |

特に「ギャラリー1」での企画展は、興味深い。世界各国に存在する“あやとり”をテーマとした展示(「世界あやとり紀行-精霊の遊戯-展」2007年)、カメ、モグラ、コウモリ、ペンギンといった身近な動物の“骨”の展示(「小さな骨の動物園展」2006年)、美術館や博物館にある“レプリカ”に焦点をあてた展示(「レプリカ-真似るは学ぶ-展」2006年)、といずれも他のギャラリーや美術館にはない、ここならではの切り口を持つ。 |
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あわせて訪れたいのが、ギャラリーの入るビル1階にある「INAXブックギャラリー」。建築・インテリア・デザイン関連の書籍を扱い、その独特の書棚づくりでファンの多い書店だ。 ![]() ●INAXブックギャラリー |



細かなストライプと渦模様の石 ![]() |
「ギャラリー1」では、2007年9月6日(木)から11月24日(土)まで「石はきれい、石は不思議」展を開催。美しい石の産地・津軽で集められた石拾いの達人の石コレクションなどを展示する。海辺、川辺で目にした石ころの色、かたち、模様に魅せられた幼い頃の経験――。ふと思い出し、心が和む。 ![]() |

