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- Vol.14 内野慶子 氏




![]() フラを始めたきっかけは?
はじめてのフラ体験の印象は?
内野:これは、凄く深い世界だと直感しました。それまでは、ビアガーデンや常磐ハワイアンセンターで踊られているイメージ、イコール、「おじさん」だった(笑)。実際、当時の日本でのフラの認知度はこの程度。だけど現地で触れ合ったフラは、全く違うものでした。ひとつひとつの動きに「意味がある」のです。フラは、歌詞に合わせて手話のような手の動きで言葉を表現します。つまり「恋」「花」「波」「涙」などのイメージをやわらかな動きで伝える身体表現なのです。
![]() ![]() クラシックからフラに「転身」とは面白い展開ですね。
日本に帰国してから、どのようにフラを学んだのですか?
内野:当時、日本にはフラの教室はほとんどありませんでした。でも、銀座を歩いているときに偶然フラのカルチャースクールを見つけて、これはもう、行かなきゃ!って(笑)。現在は、カルチャースクールで教えながらも、現地の先生に定期的にレッスンを受けています。教える立場になっても、自ら学ぶというスタンスは生涯保っていきたいと考えています。
![]() ![]() フラのシェイプアップ効果について教えてください。
そのほかどのような健康効果が期待できますか?
内野:精神が開放されてストレス解消にもつながります。笑顔で顔の筋肉もきたえられて、アンチエイジング効果もあるかもしれませんね。
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![]() フラを始めたいと思っている方々にアドバイスをお願いします。
教室では、具体的にどのような練習をするのでしょう。
内野:ワンレッスンは約1時間30分です。はじめの30分はストレッチをして充分からだをほぐし、その後ステップの練習に入ります。またフラは先程も申したとおり、歌詞の内容を手話のような動きで語るダンスなので、曲の内容を解説し、理解していただきます。ハワイ語の勉強にもなりますね。それから笑顔の練習。日本人の場合、歯を出して笑うことが苦手です。ステップを間違ってもいいから笑顔で踊る練習をします。
一曲をマスターするまでどのくらいかかるのでしょう。
内野:2・3ヶ月、週2回のレッスンで1曲マスターというのが目安です。レッスン料は、カルチャースクールで月3回、8000円くらいです。
どんな服装で踊るのですか?
内野:基本的には動きやすい恰好なら何でもOK。トレーニングウェアのようなものでよいでしょう。少しフラっぽさを追求したいならTシャツに色や柄が美しいパウ・スカート(フラで着用するふんわりとしたスカート)でもいいですね。男性は普通のTシャツに半パンでOKです。
発表会について教えてください。
中高年男性はいらっしゃいますか?
内野:ウクレレの流行のせいでしょうか、ご興味をもたれている方が多いようですね。わたしの教室にいらっしゃる方は、奥様がやっているので引き入れられた、というパターンが多いようです(笑)
![]() ![]() 現在の日本におけるフラの流行をどのようにご覧になっていますか?
内野:日本でフラが普及することはたいへん嬉しいことです。ただ、日本人のフラとの向き合い方は、とても生真面目。もっと力を抜いていいと思います。ハワイの人たちは振付を間違っても全く気にしませんが、日本人は必死に「お勉強」する。そして、フラを踊る際の絶対条件の「笑顔」を忘れてしまう。少しぐらい間違ったっていい。素敵な笑顔で踊って欲しいですね。
これまでフラに関わってきて、印象深いエピソードはありますか?
内野:去年、生徒さんたちとハワイで開催されたフラ ホオラウナ アロハ(ジャルパック主催、毎年ホノルルのロイヤルハワイアンホテルで行われるフラの大会)に出場し、女子部門で3位になったことがたいへん嬉しかったです。主婦の方などは子育てをご主人にまかせての出場だったし、いろいろ大変なこともありましたが、ほんとうに感動的でした。いまでも思い出すと涙が出ちゃうくらい(笑)。今回はハワイの先生にアドバイスを受けながら、わたしが選曲し、歌詞の翻訳もしました。そういった意味でわたし自身の18年間のフラ人生の集大成でもありました。
最後に、読者のみなさんにひとことお願いします。
内野:フラに限らず、何か熱中できることがあるって幸せですよね。わたしの生徒さんにはフラでいきいきしている人たちがたくさんいます。美しい詩を感じ、美しい心で踊れば、すべてきれいなからだと美しい心のためになります。これからフラを通して、みなさんの心を開放していきたいです。
![]() ![]() 青森県八戸市に生まれる。両親の仕事上東京で育ち、6才よりクラッシックピアノをはじめ付属中学から音楽学校に通う。東京音楽大学在学中に演奏旅行でハワイのフラに出合う。日本でレフアとも子先生に師事しインストラクターを経て、1999年独立。現在はハワイのクムフラ(家元)チンキー マホイ先生に師事。スタジオ「フラハラウ オ ケアヌエヌエ オナプア ヴィリプイア」代表。NHK青森・八戸・盛岡文化センター講師。松坂屋 カルチャースクール講師として活躍中。 大会出場歴
2003年ハワイでのフラ ホオラウナ アロハ大会に初参加、アロハスピリッツ賞受賞。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
年輪を重ねることはそれなりに愉しい人生
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